研究員 田原 真一 のコラム
- 研究員 田原 真一
- No.0357
ウォーキングを楽しむために役立つ歩数計
私が当所に転勤してから、2年近くが経つ。前の職場(東京駅周辺)で外回りをしていたときは、公共交通網が発達していたこともあって、取引先を訪問する際は、電車を乗り継いで、最寄り駅で降り、目的地まで歩く、もしくは、自転車・徒歩で直接出向くというパターンがほとんどだった。このため、歩いたり(急いでいるときは走ったり)する機会が多く、夏場には体重が4キロ落ちたこともあった。
現在の職場では、調査や執筆などデスクワークの時間が長く、また、取材などで企業を訪問する場合でも、車を利用することが多いため、歩いたり(走ったり)する機会が少なくなっている。しかし、このまま平日に体を動かさなければ太ってしまうと思い、雨の日などを除き、職場から自宅まで歩いて帰ることにした。
職場から自宅までの距離は3キロ弱で坂道もなく、20~30分程度で着いてしまうため、気軽に実践できると思っていたが、夏の暑い日や、仕事で疲れた日など、電車で帰ってしまおうかと思った日も少なくなかった。
こんなときに、「やはり歩いて帰らなくては」と思い起こさせてくれたのが、携帯電話に付いていた歩数計(万歩計)の機能だった。これが意外と高機能で、自分の年齢や身長、体重を入力することで、歩数や歩行距離だけでなく、消費カロリーや脂肪燃焼量なども確認できるうえ、毎日の目標歩数を設定すると、毎日の達成率(実際の歩数/目標歩数)が表示される。
私は目標を1日1万歩に設定したのだが、実際のところ1万歩を歩くのは難しい。職場から自宅まで最短のルートで帰ると、仕事中に職場内を動き回った歩数などを加えても、8千?9千歩にとどまり、1万歩に届かないのである。最初は、目標歩数は参考程度に割り切って使おうと思っていたのだが、毎日のことで何となく結果が気になるようになり、最近は遠回りをして、最低1万歩を歩くように心がけている。
個人的には、現在使用している携帯電話の歩数計の機能で十分満足しているが、最近の歩数計は、実際の歩行距離に応じて、バーチャルの日本地図上で道路を進み、最終的に日本一周を目指す、というユニークなものもある。他にも、歩数(歩行距離)に応じてキャラクターが成長するものなど、様々なタイプの歩数計が揃っているようだ。ウォーキングを単なる運動やダイエットとして考えると面倒に思えるが、歩数計などを使って、ゲームのように楽しむことができれば、長い距離を歩くのも苦にならず、ウォーキングのモチベーションも上がるのではないだろうか。
投稿者:研究員 田原 真一|投稿日:2011年01月21日|コメントを書き込む
- 研究員 田原 真一
- No.0341
「使っていて楽しめる」アイテム化する冷蔵庫
静岡県は、大手家電メーカーの白物家電工場が多数進出しており、エアコンや冷蔵庫などの製品群において、全国でも有数の生産地となっている。
冷蔵庫を中心とした白物家電市場は、普及率がほぼ100%に迫り、消費者の買い替え需要がメインとなっている。近年は、1996年の消費税値上げ前の駆け込み需要期から10年が過ぎ、買い替えサイクル期にあたることから、市場規模は2兆円程度を安定して確保している。これは、製品のライフサイクルが長く、価格よりも機能などを重視して選ぶ消費者が多いことが背景にあり、国内の大手家電メーカーは、高機能、多機能化による付加価値の高い製品を市場に投入し、多様な消費者のニーズをつかんでいる。例えば、冷蔵庫では、エコポイント制度による実質的な割引効果もあって、高価格でも401リットル以上収納できる大容量の機種の販売が好調である。
大容量の機種でも、冷蔵庫自体の大きさは、従来のものと大きく変わらず、断熱材のスリム化や、コンプレッサーなどの部品の小型化などによって、収納量の拡大を実現している。景気低迷で、家で食事を取る人々が増える中、収納量の大きさは、大きな魅力だろう。
また、冷蔵庫は元来消費電力が大きく、電気代の節約効果が大きいことから、大半のメーカーが省エネ性を最優先にアピールしている。最近では、生活パターンなどにあわせて運転を自動的に省エネ運転に切り替えたり、省エネ運転中であることをパネルに表示する機種など、より省エネ性を実感しやすいようなタイプのものも登場している。
また、使いやすさも重要なポイントとなっている。例えば、ドアの開き方一つを取っても、観音開きができるフレンチタイプ、左右どちらからでも開く両開きタイプ、ボタンにタッチするだけで開くドアなど、様々なタイプがある。その他、野菜室にLED光源を取り入れ、野菜を収納しておくだけで、野菜のビタミンCを増やす機能、大きな氷から小さな氷まで、様々なタイプの氷が作れる製氷室など、ユニークな機能を備えた製品が揃っている。
白物家電は、市場が成熟しているため、新たな技術や機能の進化が遅れているという批評をよく目にする。
しかし、今まで見てきたように、冷蔵庫は単に食品を冷やす道具から、「省エネ」「利便性」「使い勝手」など消費者の求めるニーズに即した機能を進化させ、さらには使っていて楽しめるような機能なども兼ね備えたアイテムになっており、白物家電製品の技術や機能は格段に向上しているのではないか、と私は思う。
家電製品の機能や特徴を熟知し、上手に紹介する「家電芸人」ではないが、家電製品の機能や特徴についての知識を深めていくとともに、さらに面白い技術や機能を備えた製品が登場することを期待したい。
投稿者:研究員 田原 真一|投稿日:2010年06月07日|コメントを書き込む
- 研究員 田原 真一
- No.0321
静岡県の「ご当地ゆるキャラ」事情
全国で「ご当地ゆるキャラ」がブームになっている。
「ゆるキャラ」は、もともと国や地方自治体、各種団体などが町おこしや名産品、イベントなどのアピールのために作ったものであるが、本来アピールすべき内容よりも、外見やキャラクター性などに注目が集まるようになっている。
「ゆるキャラ」ブームの火付け役となったのは、“ひこにゃん”(滋賀県彦根市)で、2007年の彦根城の築城400年を記念して誕生、そのゆるさが受けて、全国的に知名度の高い人気キャラクターとなった。その他、独特の外見に「かわいくない」と批判が相次いだ“せんとくん”(奈良県)などユニークな「ゆるキャラ」は全国で次々に登場しており、静岡県内でも登場している。
磐田市や袋井市で、ハンバーグによる地域活性化を図る有志団体「食べよう!!ハンバーグの会」は、「ゆるキャラ」の“ハンバーグマのグーグー”を「会長」に、「ハンバーグ食べ歩きマップ」やフリーマガジンなどを発行し、地域の飲食店の紹介などを行っている。
“グーグー”は、県内外の様々なイベントに積極的に参加しており、テレビで取り上げられる機会も多いほか、最近では、男性向け料理雑誌などにも登場している。また、Tシャツなど関連グッズのネット販売などを通じ、支持の拡大を着実に進めている。
また、今月23日から25日まで彦根市で開催される「ゆるキャラ祭りin彦根 キグるミさみっと2009」にも、静岡県勢で唯一、参加する予定となっている。
このように“グーグー”の知名度向上に向けて積極的に取り組むことで、「食べよう!!ハンバーグの会」は、静岡県内に留まらず、全国的に活動内容をアピールしていく考えという。
静岡県内では、“グーグー”のほかに、“あおいくん”(静岡市葵区)や“かんちゃん なみちゃん”(函南町)など自治体が企画して誕生した「ゆるキャラ」も多く存在する。こちらは、交通安全運動などのイベント活動(あおいくん)やカレンダー、広報誌上での住民へのアピール活動(かんちゃん なみちゃん)を通じ、地元住民に親しみをもってもらうことを目的に活動しており、必ずしも全国レベルでの知名度獲得は志向していないという。
「ゆるキャラ」がブームとなり、全国で500種類以上も登場する中で、外見やイメージにこだわりすぎて何をアピールしているのか、わかりにくいものも少なくない。
「ゆるキャラ」も、外見ばかりでなく「何をアピールしたいのか」「誰にアピールしたいのか」という中身が重要だと思う。その上で、支持拡大に向けた地道な努力も必要不可欠である。愛される「ゆるキャラ」を育て上げていくのは、「ゆるい」やり方では難しいようである。
投稿者:研究員 田原 真一|投稿日:2009年10月20日|コメントを読む(3)|コメントを書き込む














