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  • 専務理事 中嶋壽志
  • No.0327

中高年にもうひとつ趣味を

 景気の自律的な回復には、内需の拡大が不可欠。これに異論を挟む者はいないだろう。しかし、現実には内需をなかなか増やせていないというのが、日本経済の実態だ。

 内需を構成する最大の要素は、個人消費であり、これだけで全内需の77%をも占めている。内需の拡大とは、個人消費の拡大と言い換えても差し支えないのはこのためである。

 そこで、個人消費を増やす為のアイデアをひとつ。「中高年の皆さんに、これからもうひとつの新しい趣味を持ってもらう」というのはどうだろうか。今、日本人は1500兆円もの個人金融資産を保有しており、決してお金が無いわけではない。しかも、この個人金融資産の過半は中高年が所有しているといわれる。

 このお金を使ってもらうには、趣味を持ってもらうのが一番である。なぜなら、人間好きなことには支出を惜しまない。例えば楽器演奏、ツーリング、写真など何でも新たに始めたらどうだろう。当然、楽器、バイク、カメラなどの支出が増えるのはいうまでもないが、それらを習うための学習需要も生まれる。

 楽器の演奏ができるようになれば、人前で演奏したくなるのは人情だ。写真だって、よく撮れたものは、誰かに見てもらいたくなるものだ。こうして、コンサートや展覧会が開かれ、そこに人も集まるようになる。

 さらに、趣味が増えれば、当然精神的にも豊かになり、地域の文化度が上がるのはいうまでもない。それに加え、精神的に豊かになれば、心の健康が高まるだけでなく、肉体的な健康にも貢献しよう。そうなれば、社会の医療コスト低減にもつながることになる。

 現在の中高年は、日本の高度成長を支え、物的豊かさを手に入れる原動力となってきた。しかし、その代償として、趣味を放棄してきた面も強い。だからこそ彼らには、精神的な豊かさを満喫してもらいたい。自分自身が精神的に豊かになることで、内需の振興にも貢献できるのだから、まさに一石二鳥である。

投稿者:専務理事 中嶋壽志|投稿日:2009年11月26日|コメントを読む(1)コメントを書き込む

コメント一覧

経済的に厳しくなり、お小遣いが減るとまず最初に削るのはお稽古事・趣味の世界。生徒さんが少なくなっている、と知り合いの先生がおっしゃっていました。
豊かで余裕のあるシニアライフがおくれればいいのですが。

コメント投稿者:かーさん|投稿日時:09/12/24 12:30

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