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  • 主任研究員 大石真裕
  • No.0163

ところてんと新連携

 最近、ところてんが飛ぶように売れているという。ところてんの原料である寒天を摂取することで、ダイエット効果をはじめとして、体脂肪率の低下、血糖値の急上昇抑制、コレステロールの減少など、多様な効果が期待できることが大学教授の研究で明らかになり、それがテレビ番組で取り上げられて、人気に火が付いたというわけだ。
 
 話はかわって、本年4月、革新的な取組みに挑む中小企業を支援する「中小企業経営革新支援法」など三法を整理統合し、「中小企業の新たな事業活動の促進に関する法律」が施行された。本法では、従来からの中小企業単独での取組みに加えて、「異分野連携新事業分野開拓」に対する支援強化が、新たに打ち出された。
 この「異分野連携新事業分野開拓」とは、「事業の分野を異にする事業者が有機的に連携し、その経営資源を有効に組み合わせて新事業活動を行うことにより、新たな事業分野の開拓を図ること」で、一般に「新連携」と呼ばれている。このように「新連携」に対する支援が始まったのは、経営資源に制約のある中小企業が強みを持ち寄り連携することが、現状をブレークスルーする手段として有効性が高いと見込まれたからに他ならないといえよう。
 
 「新連携」の認定状況をみると、喜ばしいことに、本県のグループが全国第1号認定を受けている。そのテーマは、「光高速リモート制御技術の応用開発」というものだが、その後の状況をみていくと、決して最先端技術を活用した製品開発だけが認定されているわけではない。たとえば、「新素材(パイル地)を使ったパジャマの開発・販売」、「レトルト食品用自動販売機による北海道らしい食品の販売」、「銀行の住宅ローン金利優遇を活用した自然砕石による住宅地盤改良の普及拡大」など、地場産業の新しいモノづくりや新しい売り方なども認定されており、将来性が期待されている。
 ところてんが、機能性からの切り口によって、一躍脚光を浴びたように、地場産業やローテク製品であっても、従来とは異なる切り口からスポットを当てて、新たな用途を開発していくことが大切であり、そのためには、業界の常識など固定観念にとらわれない“異能の集まり”を構成し検討してみることが、1つのアプローチ法となるのではないだろうか。

投稿者:主任研究員 大石真裕|投稿日:2005年08月05日|

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