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- 主任研究員 大石真裕
- No.0074
“新”静岡市の産業の顔は、どんな顔?
現在、市町村合併が急ピッチで進められている。たとえば、2001年5月には、旧浦和市、旧大宮市、旧与野市の3市が合併し「さいたま市」が誕生し、本年4月には、山梨県内の6町村が合併し「南アルプス市」となった。そして本県においては、旧静岡市と旧清水市が合併して、新しい「静岡市」が生まれた。両市が合併したことで、“新”静岡市では、都市将来像を新たに描き直すこととなる。実際、市政運営、地域経営の最高指針となる総合計画の策定が、現在進められており、そこでは産業・経済が目指すべき将来像も設定されることとなろう。
そこで、これはまったくの私見だが、『スポーツを核とした産業振興』を、静岡市産業の1つの柱としてはどうだろうか。清水エスパルスというプロサッカーチームが本市にあることは貴重な財産であり、かつて沢村栄治がベーブルースと対戦し、現在はプロ野球のパ・リーグ東西対抗が開催される草薙球場も当地にはある。また、スポーツクラブ数も比較的多いようで、静岡市において、スポーツは大きなポテンシャルといえる。
たとえば、現在わが国は「観光立国」を標榜しているが、歴史・文化遺産を含めた観光資源の活性化を図り、スポーツ・コンベンションの誘致・開催に力を入れてはどうだろうか。
そして、プロスポーツ選手から地域のスポーツクラブまでを対象に、技術・トレーニング指導やヘルスケアに係るサービス等を充実させ、それを高齢者などに応用していければ、県東部とは異なるウエルネス産業へと発展する可能性もあろう。
それから、「食」と健康を絡めた産業も期待できるのではないだろうか。すでに静岡市内では、弁当・惣菜の小売店舗等を展開する企業が、SOHO事業者と組んでスポーツ栄養学を取り入れた弁当の開発を行うなどの動きがみられるが、平成14年度より静岡県立大学では、文部科学省の採択を受け、「食」と「薬」を融合した新学問領域「健康長寿科学」の創成に取り組んでおり、こうした最先端の研究が民間企業に移転され、新たな産業・製品として結実していくことが期待される。
いずれにしても、「静岡市といえば○×産業」と、誰もがイメージできる、静岡市の顔ともいうべきリーディング産業が育ってほしいものである。
投稿者:主任研究員 大石真裕|投稿日:2003年08月22日|
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