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  • 主任研究員 大石真裕
  • No.0060

広告のチカラ

 わが国の広告費が、2年連続の減少を記録した。これは、広告費全体の約6割を占めるマスコミ4媒体(新聞、雑誌、ラジオ、テレビ)が2年続きの前年割れとなったことが主因だが、その一方で、衛星メディア関連広告やインターネット広告は2ケタの伸びを示しており、期待の高さが伺われる。

 当所「SERIまんすりー6月号」では、「固定客づくりのツールとして期待高まる新たな広告媒体」と題した調査を行ったが、最近では、携帯電話によるインターネット接続サービス加入者が5,000万人を突破する中、広告媒体として携帯メールを活用する動きが広まっている。携帯メールは、既存客にピンポイントで情報を送ることができる効率的な広告媒体であり、クーポン機能を付与した「フリーペーパー」や「クーポンカード」との組み合わせによっては、新規客の来店を促しつつ顧客との継続的な取引関係を構築していくための有効なツールとなる可能性を秘めているといえよう。

 消費の成熟化が進む中、新規客の獲得を図る一方で、特定の顧客と良好な関係を築き“常連客”を増やしていく視点が重要性を増している。そのためには、広告で関心を引くだけでなく、実店舗に魅力がなければならない。私の住む地域には、新聞への折込チラシなどの広告を一切行わないスーパーがあるが、多くの客で賑わっている。それは、広告宣伝費用がかからない分、商品が安く、加えて鮮度や味もいいからだ。最近、わが家もこのスーパーを利用させていただいているが、この店を知ったのは、知人からの口コミ情報であった。

 口コミは、非常に影響力の大きな“広告媒体”といえる。ただし、「人の口に戸は立てられぬ」わけで、悪い評判も広がっていく。口コミを味方につけるためにも、実店舗の“力”を高める努力が常に求められる。

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投稿者:主任研究員 大石真裕|投稿日:2003年05月22日|

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