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  • 主任研究員 大石真裕
  • No.0277

ジョハリの窓

 最近、ES(従業員満足度)という言葉をよく耳にするが、先日訪問した会社では、20年以上も前から従業員満足を大切にする経営を実践し、業績を向上させていた。

 同社の代表的な取組みに、「デイリーニュース」がある。従業員が1日の仕事での感想、気づき、問題などを日報に記して本社に送り、それを社長が整理して、自身の考え・意見、指示を書き、全拠点にFAXするというものだ。「雨の日に外でお客様を見送ったら、とても感謝された」「生産性が上がってきたので、他部署に人をまわせそう」など、いろいろな声が寄せられ、緊急性の高いものには、すぐに電話で指示を出す。この「デイリーニュース」は、現社長が就任して以来20年近くにわたって、毎日欠かさずに行われていた。
 最初は、従業員とのコミュニケーションを密にするために、社長が一方的に発信する形でスタートしたが、社長の思い・姿勢が従業員にも伝わり、今のような形へと発展した。それによって、社内で何が起きているのか、社長は何を考えているのかなど、情報の共有化が図られ、従業員の気持ちを1つにしているという。同社社長は、「社員も家族」と言い、絆を大切にした大家族的経営を重視する。気兼ねなく思いを伝え合える「デイリーニュース」は、業務日誌というよりも、“心の交換日記”だと感じた。

 コミュニケーションの円滑な進め方を考えるために提案された、コミュニケーションの分析モデルに「ジョハリの窓」がある。これは、自分自身を「自分が知っている/知らない」「他人が知っている/知らない」という2つの視点から見つめ、「開放された窓(自分も他人も知っている部分)」「盲目の窓(他人は気づいているが、自分では分っていない部分)」「隠された窓(自分は知っているが、他人は知らない部分)」「未知の窓(自分も他人もまだ知らない部分)」の4つに分類するものだ。スムーズなコミュニケーションのためには、「開放された窓」を大きくし、「盲目の窓」「隠された窓」を小さくしていくことが重要であるとされる。
 これを会社に置き換えてみても、従業員は社長の思い・考え方を知っていることが望ましく、社長も従業員のことを理解している必要がある。それが、先の会社のような風通しの良さ、職場の活力へとつながっていく。伝える努力、知る努力、そして自己を改善する努力を大切にしたいものである。

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投稿者:主任研究員 大石真裕|投稿日:2008年08月01日|コメントを読む(2)コメントを書き込む

コメント一覧

何となく検索していたら、私と全く同じ名前の人がいましてビックリしてしまいました。
コンサルティング頑張ってください。

コメント投稿者:大石 真裕|投稿日時:09/01/23 00:02

「真裕」という字を使う「まさひろ」さんは滅多にいなのので、とても不思議な感じです。是非、また当研究所のホームページをご覧ください。

コメント投稿者:静岡経済研究所 大石真裕|投稿日時:09/01/28 11:15

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