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  • 主任研究員 玉置実
  • No.0212

変わる結婚式に対する考え方

 最近、欧米風の一軒家をまるごと貸し切って結婚式や披露宴を開く、ハウスウエディングの台頭が目覚しいが、同時に、最近の新郎新婦に対する結婚式の考え方やスタイルも大きく変化している。

 具体的には招待客の構成に現れている。従来の結婚式といえば、「家と家との結びつきを深めること」が目的であり、親戚や近隣に住む知人が招待客の中心であったが、最近は、「新郎新婦のために行う」という意味合いが強まり、招待客は友人が中心になっている。「友人といっても、新郎新婦が、現在本当に親しくしている人であり、しかも、友人同士も親しくないと駄目です。というのも、新郎新婦の友人同士、話題がなくて気まずくなることが心配になるからです」(式場支配人)というカップルも少なくないらしい。

 また、結婚式場の決定パターンも、以前は、新郎新婦が両親と相談して決めることが多かったが、最近では、新郎新婦が決めてから、両親が追認するケースが増えているという。「ブライダルフェアに見えられた新郎新婦の方にご連絡する際は、それぞれの自宅ではなく携帯電話にするように注意しています。うっかり、自宅に連絡して、親に知れでもしたら、新郎新婦から大変なお叱りを受けます」(結婚式受付担当)と、連絡手段に気を遣う場合も多いという。
 
 このように結婚式に関する決定権は、親から子どもに完全に移っているが、一方、結婚式費用は、依然として親に依存するカップルが多い。「親も子どもに甘くなっているのでしょうか?式場など親自身の希望があっても、ほとんど表明せず、最後は、子どもの希望に合わせてしまいます。とくに、娘に頼まれると、いくらでも費用を出す父親が多いようです」(ホテル式場運営者)という。

 親のスネをかじるのは、子どもの特権といえばそれまでだが、このように自由に結婚式を挙げた新郎新婦も、やがては親となり、子どもが結婚する時期を迎える。そうした時に、親としてかじられるだけのスネは残っているのだろうか?楽しみである。

投稿者:主任研究員 玉置実|投稿日:2006年10月27日|

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