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  • 常務理事 高橋節郎
  • No.0253

中国浙江省を訪問して

 静岡県と浙江省との友好提携25周年記念式典・祝賀会に参加するため10月25日(木)に日本を発った。当日夜は、静岡県各界友好代表団総勢150名余に対して、浙江省人民対外友好協会主催の歓迎レセプションが行われ、歓迎ムードが否が応にも高まっていった。翌26日夕刻には、静岡県からの参加者約1400名と浙江省側約300名とが一同に会した記念式典及び記念祝賀会が浙江省人民大会堂にて行われ、これぞ中国というべき、とてつもないスケールの大きさに終始圧倒された。
 記念式典以外では、今回私の所属したツアーは経済界の関係者が多いこともあり、主に経済開発の観点より視察先が決められた。まず、浙江省政府より、経済発展計画と対外経済交流の概要について説明を受けた後、杭州市の新都市建設地である銭江新城を訪れた。これは市庁舎を含め杭州市の中心地を銭塘江沿いに移転させるという壮大な構想である。

 次に杭州湾を南北に縦断する杭州湾海上大橋。これは全長が36キロメートルと世界最長の海上橋で、上海から寧波までの距離が従来より120キロメートル短縮された。この桁外れの大橋が、わずか3年半で完成するというスピードにも驚かされた。また寧波港では、鈴与(株)より出向されている社員の方にご案内いただいた。巨大なコンテナターミナル、高く積まれたコンテナの山が目に焼き付いた。さらに、当日夜には寧波市主催の歓迎宴が開催され、寧波市の成長振りについて懇切丁寧な説明を受けた。
 私にとって2回目の浙江省訪問であったが、中国の発展振りを再認識させられた。特に印象に残った点は、至る所に建設現場があり、二桁成長を続ける中国のバイタリティーを実感したこと、道路や町並みが整備されており、町を走る車もきれいで、ごみもほとんど落ちていないこと、北京オリンピック後の経済停滞が懸念されているが、少なくとも私たちが訪れた地域を見る限り、まだまだ発展成長の余地は十分あることなどである。

 しかしながら、道路やインターチェンジといったハード面の整備は相当進んでいるものの、自動車の運転マナーや交通ルールの遵守といったソフト面では今一歩であることや、開発が進む一方で、石油、セメント、鉄などの大量消費が目立つこと、また、晴れているにもかかわらず、霞がかかって青空がほとんど見えないというように、資源の制約や環境面といった観点からは、依然として問題が多そうである。
 今回の訪中でよく聞かされたのが、昔の浙江省は一面農村地帯で、高いビルなど皆無であったとのこと。それが今ここまで欧米型の近代都市に変わりゆく姿を見ると、静岡県と浙江省との友好提携を企てた先人たちの先見の明には、頭が下がる思いで一杯である。今後も両県省間の交流をさらに拡大し、相互に発展していくことを切に願う次第である。

投稿者:常務理事 高橋節郎|投稿日:2007年12月11日|

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