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- 企画部長 岸本高昌
- No.0229
宿泊者増のために幅広い地域からの誘客を
国土交通省観光経済課では「宿泊旅行統計調査」(平成19年1月)をまとめた。これは、わが国の宿泊旅行の実態を全国規模で把握するものとして実施準備が進められている調査の予備調査として行われたものである。平成18年6月から8月の3カ月間の従業者10人以上のホテル旅館及び簡易宿泊所の全宿泊施設を対象に、宿泊者数や宿泊目的、宿泊者の居住地などを調査している。
本調査によると、平成18年6月から8月の延べ宿泊者数は全体で7,760万人泊で、うち観光目的が主となる宿泊者の割合が58.0%となっている。また、外国人の延べ宿泊者数は502万人であった。この調査をみていくと、静岡県の宿泊業の特徴がいくつかみえてくる。
特徴の1つは、静岡県が全国有数の宿泊者数を有している点である。都道府県別の延べ宿泊者数をみると、最も宿泊者数が多いのは東京都で868万人(シェア 11.2%)、2位は北海道の808万人(同10.4%)、3位は千葉県の380万人(同4.9%)、4位は大阪府の376万人(同4.8%)で、静岡県は第5位の329万人(同4.2%)であった。
特徴の2つ目は、観光を主目的とする宿泊者の割合が多い点である。宿泊の目的には大きく観光を主目的とする宿泊と、そうでない宿泊とがある。観光を主目的とした宿泊の割合は、全体では58.0%であるが、静岡県は熱海や伊東といった全国的に有名な温泉観光地有するだけに72.3%となっている。ちなみに、北海道は74.5%、千葉県は76.5%で、静岡県と同様に観光目的を主体とする宿泊者の割合が多くなっている。
静岡県の特徴の3つ目は、外国人の宿泊者の割合が低いことである。外国人延べ宿泊者の割合は、全国では6.5%であるのに対して、静岡県は2.5%でしかない。北海道では6.9%、千葉県では11.6%となっている。
特徴の4つ目は、表には示していないが、定員稼働率が低いことである。全体では46.1%であるのに対して、静岡県は40.5%にとどまっている。ちなみに、東京都は62.0%、北海道は54.0%、千葉県は57.3%となっている。
本調査は、6月から8月に限定されて行われた予備調査であり、年間を通じた調査が行われれば、また、違う結果となる可能性もある。ただ、静岡県の宿泊需要の8割以上が地元である中部地方や関東地方からの観光客であり、今後、より宿泊需要を獲得していくためには、国外をはじめとして、これまであまり対象としてこなかった地域からの誘客を図っていくことが重要と言えよう。
都道府県別宿泊目的別宿泊割合と外国人宿泊割合
(単位:人、%)
|延べ宿泊者数|観光目的が 観光目的が |うち外国人
|50%以上割合 50%未満割合|延べ宿泊者割合
--------------------------------------------------------------------
全 国| 77,601,770| 58.0 41.7 |6.5
東京都| 8,675,120| 19.7 79.4 |20.2
北海道| 8,076,940| 74.5 25.5 |6.9
千葉県| 3,796,150| 76.5 23.5 |11.6
大阪府| 3,755,090| 23.0 77.0 |12.5
静岡県| 3,291,870| 72.3 27.7 |2.5
--------------------------------------------------------------------
注)平成18年6月から8月、従業員10人以上施設。
割合は四捨五入の関係で100%にならない場合がある。
資料:国土交通省「宿泊旅行統計調査」(平成19年1月)
延べ宿泊者数の居住地域別割合 (単位:%)
北海道・東北 関東 中部 関西 中国・四国・九州 国外
--------------------------------------------------------------------
全 国 9.4 35.5 13.9 15.2 12.0 14.0
東京都 6.1 31.0 9.9 7.3 10.4 35.3
北海道 30.5 32.2 7.8 10.3 5.5 13.6
千葉県 5.4 38.1 15.3 10.1 7.9 23.2
大阪府 3.0 28.9 8.4 26.4 11.7 21.6
投稿者:企画部長 岸本高昌|投稿日:2007年05月08日|
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