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  • 主任研究員 長村敏孝
  • No.0355

駿府城に思う

 先日引越しをした。新しい通勤ルートは、駿府公園の外側(駿府城の外堀と中堀の間)を通るのだが、まず驚いたのは学生の多さである。様々な制服が、徒歩、自転車で入り乱れており、まさに通学ラッシュである。地図を確認してみると、駿府公園の周辺には、12時の位置(駿府城の真北)から時計回りに、常葉学園高校・中学、大成高、静大付属中・小、城内中、双葉学園中学・高校、英和女学院高校、静岡高校、葵小学校と、実に11の小中学校・高校が取り囲んでいることがわかった。まだ詳しく調べてはいないが、全国でもこれほど学校が密集している地域は珍しいのではないだろうか。
 
 しかし、それ以上に驚いたことがある。昼休みに運動不足を解消しようと通勤コースを逆走していた時に、中堀の周りを走っているランナーが多いことに気づいた。ランナーと言っても学生が体育の授業や部活で走っているわけではなく、20~60代の、明らかに成人とみられる人が多いのだ。さわやかな風を受けながら緑あふれるコースを走るランナーには、心地よさのようなものが感じられた。
 改めて駿府城は、晴天の日に富士山が見えたりすれば、日本人・外国人を問わず絶好の観光スポットになりうると感じた。昔は、お堀の中のスペースに木が生い茂っているだけのイメージであったが、今は東御門、紅葉山庭園などができ、かなり洗練されてきているように思える。そこで、たとえば駿府城の観光に、ジョギング(ウォーキング)をセットする。つまり、前日の晩に駿河湾の魚介や静岡おでん、静岡割りをもてなし、翌朝にだぶついたおなかを駿府城ですっきりしてもらうのはどうだろう。
ジョギングの聖地と言えばまず皇居が頭に浮かぶが、ランナーが増えすぎて、マナーが問題視されるようになり、歩行者が脅威を感じることが多くなっているという。“人が多すぎず”、“空気がきれい”で、“景観が素晴らしい”ことを売りにして、「皇居より気持ちいい」というキャッチコピーをつけた、「ヘルシー型の観光」は結構受けるのではないだろうか。そうなれば、“静岡の皇居”が本家本元を凌駕する日も近いだろう。

投稿者:主任研究員 長村敏孝|投稿日:2010年11月09日|コメントを書き込む

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