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- 主任研究員 川島康明
- No.0175
東京モーターショー2005 二輪車ブースより
10月19日の水曜日、千葉市の幕張メッセで開催されている「東京モーターショー2005」をプレスとして視察してきた。今回は、“みんながココロに描いてる、くるまのすべてを新提案。”がテーマ。ショー全体の印象としては、前回(平成15年)の環境と性能の両立を志向するというスタンスが、一段と明確になっており、四輪車、二輪車とも、市販が見込まれる新型車や、魅力溢れる燃料電池車や電気自動車、ハイブリット車などが光・音・映像を駆使してPRされている。11月6日に閉幕となるが、11月3日までの入場者数は1,182,700人と、集客も100万人の大台を超えたようだ。
さて、今回は、研究所の二輪担当として、静岡県に関連の深い二輪車メーカー(本田技研工業、ヤマハ発動機、スズキ)の出展状況についてまとめてみる。
二輪車メーカーとしては、ホンダ技研工業、ヤマハ発動機、スズキ、カワサキという国内4メーカーとともに、海外勢では、人気の高いハーレーダビッドソン(米)やBMW(独)、ドゥカティ(伊)のほか5社がブースを設けている。
まず、ホンダのブースでは、新型シャフトドライブやサスペンションを採用したオートマチックスーパースポーツ「E4‐01」(photo1)とともに、?型2気筒680ccエンジンを搭載するオートマチックモデル「DN‐01」(photo2)が披露された。このモデルは、2タイプのオートマモードに加え、手元のボタンで変速を行う6速マニュアルモードも装備しており、当社では近い将来の市販を目指しているという。
ヤマハ発動機からは、600ccエンジンと高出力・高効率モーター、電子制御技術を組み合わせたハイブリット車「Gen-Ryu」(photo3)や、高級感を演出した全長3メートルのコンセプトカー「MAXAM3000」(photo4)が登場。そのほか、インホイールモーターゆえの車体レイアウトの自動度を活かし、車体シルエットを幾通りにも調整できる電動の二輪駆動車「ディノニクス」(photo5)や、「HV-01」(ハイブリット車)、「FC-me」(燃料電池車)にも耳目が集まった。また当社では、「ジェネック」と呼ばれる新たな電子制御システムもアピール。電子制御スロットル搭載のスポーツ車「YZF-R6」、電子制御クラッチを装備したツアラー「FJR1300AS」も、アーティスティックな雰囲気のブースに展示されている。
一方、スズキでは、直列6気筒1,000ccエンジンを極限までコンパクト化して流麗な車体に収めた「ストラトスフィア」(photo6)、自社のスポーツモデルGSX-Rの技術を盛り込み、高性能な足回りで固めたネイキッドモデル「GSR400」(photo7)、新設計のDOHC4バルブエンジンと大径タイヤを装着した「スカイウェイブ250S」(photo8)などが公表されている。
二輪車ブースを概観してみると、国内二輪市場がビックスクーターにけん引されているということもあって、コンセプトカーとしては、スクーターのバリエーションが多かったわけだが、徹底したラグジュアリーの追求、スポーツ走行の重視というような差別化志向が明確に現れている。前述のホンダ「DN‐01」は市販化も見据えているとのことだが、今年6月のオートマチック免許の導入も追い風となって、足をそろえて乗るのではなく、またがるタイプのスクーターも、新たなバイクのカテゴリーとして認知される可能性も十分ある。
こうしたスクーターの進化とともに、環境技術や電子制御技術の進展、あるいは二輪車用エアバック(ホンダが出展)、ABS(アンチロックブレーキシステム)の普及などによる安全性の向上などを通じて、体力的に不安があったり、安全性を重視する中高年層にも、広く楽しんでもらえるモデルがさらに増え、わが国にも、モーターサイクル文化が醸成されることを強く期待したい
投稿者:主任研究員 川島康明|投稿日:2005年11月04日|
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