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主任研究員 冨田洋一 のコラム

  • 主任研究員 冨田洋一
  • No.0359

今こそ静岡県内を旅行しよう ~静岡再発見の勧め~

 東日本大震災から2カ月が経過し、静岡県内の観光地にも徐々に旅行者が戻り始めているようです。ゴールデンウイークには前年を上回る観光客を集めた施設もあったようですが、大多数の観光施設は前年を1~2割下回ったようで、厳しい状況が続いています。4月上旬に比べれば状況は改善していますが、自粛ムードは完全に払拭されておらず、“旅行する(遊びに出掛ける)”ことに抵抗を感じて自重された方も多かったようです。
 しかし、重苦しい空気が漂う今こそ、心身ともにリフレッシュさせなければいけないのではないでしょうか。

 やはり、リフレッシュ方法の代表格といえば温泉です。静岡県内には、源泉が1,000本以上あり、温泉地にある宿泊施設は2,400カ所を超えていて、さまざまな温泉を楽しむことができます。以前は宿泊客しか入れなかった温泉も、立ち寄り客に有料開放する宿泊施設も増えています。ちなみに、静岡県内には120カ所近い温泉地がありますので、この機会に静岡県の温泉を極めてみるのも面白いかもしれません。
 また、これからの季節は、いろいろな花が見頃を迎えます。5月中旬以降は、ツツジやバラ、ユリ、ハナショウブ、アジサイなどが楽しめます(下記参照)。

ツツジ   :5月中旬~6月下旬 裾野市十里木、浜松市渋川
バラ    :5月中旬~6月下旬 河津町 バガテル公園、島田市 ばらの丘公園
ハナショウブ:5月中旬~6月中旬 河津町 かわづ花菖蒲園
ユリ    :5月中旬~7月上旬 袋井市 可睡ゆりの園
アジサイ  :5月下旬~7月上旬 牧野原市 大鐘家、下田市 下田公園

 最近は、温泉以外の伊豆半島の魅力にも注目が集まっています。昨年、伊東市内の「大室山」が天然記念物に指定されて以降、今まで特別視されてこなかった地形や地層が、専門家の解説を加えることによって立派な観光資源になることが再認識されました。今年3月には、「伊豆半島ジオパーク推進協議会」も設立され、伊豆半島を地球科学的に重要な自然遺産を含んだ自然を親しむジオパークとして、整備していくことになるようです。静岡県のホームページには、「伊豆半島ジオパーク構想指針書」も公表されていますし、関連するイベントも増えています。大人も子供も楽しめる新しい学習型のレジャーとして足を運ぶ価値は高そうです。
(静岡県ホームページ http://www.pref.shizuoka.jp/soumu/so-820/jiopa-ku.html

 このように、静岡県内には魅力的なスポットがたくさんあります。わざわざ遠くに出かけなくても見落としている観光資源があるはずです。7月22日までは、「がんばろう東日本!ふじのくにGoGo!キャンペーン」が展開されていて、1泊2食で1人5,500円で泊まれる宿泊施設もあります。5月13日現在、県内全域で719軒が参加していて、宿泊料金には義援金(大人1人500円)が含まれているそうです。泊まるだけで東日本大震災の復興支援に協力できますので、この機会に静岡県内を旅行して、県内のホテルや旅館に泊まって、気付いていなかった静岡県の魅力を再発見してください。

投稿者:主任研究員 冨田洋一|投稿日:2011年05月19日|コメントを書き込む

  • 主任研究員 冨田洋一
  • No.0333

伊豆で外湯めぐりを楽しむ“伊豆の温泉名人”を作り出せ

 温泉好きの方はご存知だと思いますが、大分県別府市では、「温泉名人」の称号を目指して、別府市内の宿泊施設や共同浴場など約140カ所の温泉に入ってスタンプをもらう、いわゆる“外湯めぐり”を楽しむ、「別府八湯温泉道」という取組みが行われています。温泉名人になるには、88カ所の温泉に入らなければならないので、入浴料だけで4~5万円かかる計算になりますが、2001年からスタートで3,000人近い『温泉名人』が誕生しているそうです。参加者は、別府市内にとどまらず、隣接する福岡県や熊本県、宮崎県からの参加もあるということで、宿泊需要も発生していて経済効果も上げています。ちなみに、温泉名人になると、黒帯ならぬ金刺繍の入った黒タオル(1,500円、認定証付き)がもらえ、“ひょうたん温泉”の休憩所に肖像写真とともに永年展示されるそうです。

 2月初旬、観光庁から別府で温泉名人が3,000人近く誕生していることを裏付けるような分析が発表されています。「平成21年 国民の観光旅行の動向と課題に対する分析」というリポートでは、「温泉に行く」ことを『旅行』であると捉えている人が7割しかいないということが書かれています。つまり、3割の人は、旅行する感覚とは別感覚で温泉に入っているということになります。温泉療養が目的で『治療』と捉えている人はいると思いますが、残る3割の大多数は、「温泉に入ること(外湯めぐり)」自身が目的になっているようなのです。だからこそ、88カ所も温泉に入ろうとする人が数多く現われているのでしょう。
 日本人の温泉好きは説明するまでもありませんが、よほどの温泉マニアでない限り、見知らぬ土地の共同浴場に入ったり、1日に何回も入浴することには抵抗があるはずです。しかし、“温泉名人になる”という目標というか、いろいろな温泉に入る口実ができると、温泉マニアだけでなく、その予備軍である普通の温泉好きの人たちが動き出すことは容易に想像できると思います。しかも、別府の場合は、単純なスタンプラリーとどまらせず、基準を満たした人に称号を与えて、特別な記念品を用意し、名前まで残すということで、温泉好きの挑戦意欲を沸き立たせる仕掛けが盛り込まれていますし、温泉名人にのみ許される「裏泉家」という活動では、普段は地元住民しか入れない共同浴場に入る、といった特別な活動も行われているそうです。

 類似した取組みとしては、1,000円前後で数カ所の温泉に入れる仕組みがありますが、割安な入浴券で利用者に地域を回遊してもらうことを主眼にしているところが多いので、継続的に地域を訪れて温泉に入ってもらうことは難しいのが実情です。そうしたことを考えると、消費者の旅行に対する価値観変化にも対応できている温泉地活性化策として、別府の取組みは有望な方策の1つと言えるのではないでしょうか。県内最大の温泉地である伊豆は、首都圏からの日帰り圏になっていると指摘されて久しいですが、温泉好きの人たちが定期的に伊豆を訪れるような仕掛けは、まだ少ないのが実態です。伊豆の外湯めぐりを楽しめる仕組みができれば、首都圏の温泉好きの人たちは、再び温泉地としての伊豆を注目してくれるでしょうし、“伊豆の温泉名人”を目指して、多くの人が実際に足を運んでくれるようになるのではないでしょうか。

投稿者:主任研究員 冨田洋一|投稿日:2010年02月17日|コメントを読む(1)コメントを書き込む

  • 主任研究員 冨田洋一
  • No.0315

シルバーウイークは穴場を狙え!

 今年は祝日法の関係で、土曜日を休日として数えた場合に5連休が2回も起こる。1回目は5月2日から5月6日まで、2回目は9月19日から9月23日まで、である。前者を“ゴールでウイーク”と呼ぶのに対して、後者を「シルバーウイーク」と呼ぼうとする動きもあるが、現時点ではあまり浸透していない。しかも、次回の秋の5連休は6年後ということで、名前を浸透させるのは、かなり難しそうである。

 とはいえ、シルバーウイークに関しては、観光業界が1年以上前から注目しており、いろいろな動きを予想していた。“5連休になれば旅行需要が伸びる”という声が圧倒的に多かったものの、その一方で消極的な声も聞かれた。いくつか紹介すると、“8月の稼働率が下がる”という説。これは、消費者のレジャー支出の総額は増えないので、宿泊料金などが高いお盆の時期をはずして、料金が下がる9月の5連休に分散するというもの。今年8月は、長梅雨と地震のダブルパンチを受けたので検証することはできないが、個人的には当たっていたように思う。また“9月の5連休は意外に盛り上がらない”という説もある。こちらは、5連休に敬老の日と秋分の日が含まれるため、祖父母や先祖のもとを訪れる里帰りは変えにくく、夏休みのようなレジャー需要を喚起できないと考えた仮説である。

 ただし、静岡県の状況は違う。すでに前売券だけで40万枚以上が販売されている「浜松モザイカルチャー世界博2009(愛称:浜名湖立体花博)」が9月19日から始まる(~11月23日)ので、シルバーウイーク中は、会場となる“はままつフラワーパーク”が多くの人で賑わうことになるだろう。
 その一方で、穴場的な存在になるのが伊豆半島である。8月の地震では、伊豆市が震度6弱だったり、道路の一部が通行止になるなどマイナスイメージが広がったが、7月末には渋滞のネックだった国道1号線を迂回する「東駿河湾環状道路」が開通したほか、9月からは伊豆半島全体で“伊勢えび祭り”も始まる。しかも、8月末まで終了する予定だった「伊豆に泊まろう!キャッシュバック大作戦」も川勝知事の意向で延長することになるらしく(8月20日現在)、沼津、三島、函南、熱海以南のホテルや旅館に泊まると、伊豆スカイラインや修善寺道路の通行料金がキャッシュバックされるなど、伊豆半島を訪れると、さまざまな特典を得ることができるので狙い目であることは間違いない。

 シルバーウイークという名称は浸透しそうにないが、県民を含めた多くの人達に秋の5連休を楽しんでもらうためにも、県内全域の宿泊施設や観光施設では観光客が楽しめる企画を用意して、積極的に呼び込みたいものである。

投稿者:主任研究員 冨田洋一|投稿日:2009年08月21日|コメントを書き込む

  • 主任研究員 冨田洋一
  • No.0299

電動自転車の通販サイトに書かれている注意書き

 昨年4月から「特定健康診査・特定保健指導」が始まったこともあり、メタボ予防やメタボ改善のために自転車通勤する人が増えている。自転車通勤している人たちの愛車は、競技用のロードレーサーから“ママチャリ”まで多種多様だが、意外に多く見かけるのが「電動アシスト付き自転車」ではないだろうか。安いもので7万円台、中心価格帯は10万円ということなので高いようにも思えるが、通勤に片道200~300円掛かっていれば1年で元が取れる計算なので、メタボ改善のためにと奮発する方も多いのだろう。
 また、昨年6月の道路交通法改正で、子供を乗せた自転車の二人乗りは不安定で危険であることがマスコミで取り上げられたこともあって、自転車メーカーが脚力の弱い女性でも安心して走れる電動アシスト付き自転車を投入。自転車専門のインターネット通販サイトでは、「ママサイクル(子供乗せ用)」というカテゴリーが設けられるなど、電動アシスト付き自転車の人気は高まるばかりである。

 そうした中、最近、「電動アシスト付き自転車」に並んで、「フル電動自転車」がインターネット通販サイトで話題を集めている。すべて電動で動く(=ペダルを漕がなくても走れる)「フル電動自転車」は、坂道が多い地域や高低差のある橋でもスイスイと進むだけに待望の自転車と言えそうだが、通販サイトでは『公道では使用できません』と表示して販売しており、そのサイトに「この自転車、どこで乗ればいいんだよ」と、突っ込みたくなるのは私だけではないだろう。
 通販サイトが公道で乗れないことを表示して販売する理由は、フル電動自転車が道路交通法上、自転車でなくて原動機付き自転車(=スクーター)と見なされる可能性が高いためと言われている。知らずに走っていると、方向指示器やミラーがないので整備不良車にヘルメットなしで乗っていることになりかねないらしい。一部の通販サイトでは、販売する時に、フル電動にならないように修理してから販売することを明示しているところもあるが、輸入品中心の通販サイトでは、フル電動自転車と電動アシスト付き自転車が併売されている状態なので、誤って購入することがないように注意する必要があるだろう。

 ちなみに、飲酒運転は自動車やオートバイだけでなく自転車にも適用され、普通の自転車で酒酔い運転をすると、「5年以下の懲役又は100万円以下の罰金」になるそうである。メタボ改善のために自転車に乗っている人も、お酒を飲む時は会社に自転車を置いて、翌朝、ウォーキングで出勤してカロリーを消費しましょう。

投稿者:主任研究員 冨田洋一|投稿日:2009年02月13日|コメントを書き込む

  • 主任研究員 冨田洋一
  • No.0280

サラリーマンの小遣い事情

 みなさん、ご自分の1カ月の小遣いは、いくらでしょうか。物価高騰のご時勢、真っ先に見直し対象となると言われるお父さんの小遣いですが、今年4月にGEマネーが行った調査によると、サラリーマンの1カ月の小遣いは46,300円で、前年に比べて2,500円も下がったそうです。ちなみにピークは、バブル全盛の平成2年で1カ月76,000円だったそうですから、ピーク時よりも4割近く減っていることになります。

 そこで、アンケートから最近の小遣いの使い方をみると、昼はかなり節約している様子が伝わってきます。サラリーマンの昼食代は570円(前年比△20円)で、平均額とはいえ、かなり低い金額です。これは、社員食堂で済ませている方や、安いランチが多い首都圏の方の回答が色濃く反映された結果だと思われます。もし、静岡市内で昼食を570円以内に収めようとすると、チェーン展開しているファミリレストランや牛丼店、カレー店、うどん店で食べるか、持ち帰り弁当店やコンビニエンスストアなどで弁当を購入すれば、なんとか収まりそうですが、静岡市内では、ざるそばやラーメンが1杯600円前後の店が多いので、月平均570円を達成するのはかなり難しいでしょう。
 その一方で、夜は、お酒を楽しんでいるようです。アフター5の外食(飲み会)の回数は、1カ月に3.8回(前年比△0.1回)、飲み代には1回当たり4,700円(同+320円)という結果でした。回数に関しては、週1回のペースという計算になりますので、やや多いように感じますが、未婚者が月5.0回、既婚者が月2.7回ということですから、週末ごとに飲んでいる若い世代が平均値を押し上げているのでしょう。金額は増加していますが、これは贅沢をしているというよりも、昨今の飲食店の値上げが影響されているようです。

 また、「サラリーマンの小遣いの使い道として必要不可欠なもの(複数回答)」という設問に対しては、1位 昼食代(48.0%)、2位 趣味の費用(42.0%)、3位 嗜好品代(32.2%)、4位 飲み代(28.8%)、5位 雑誌・書籍代(25.8%)という結果になっています。確かに、午後の活力の源泉である昼食は不可欠な存在ですが、アンケートでは、その昼食代が減少しているわけで、お父さんの小遣い事情は、かなり厳しいと言えます。小さな努力の積み重ねで浮かせたお金は、きっと趣味や飲み代に回り、それが日頃のストレス解消の原資になっているのでしょう。

 このアンケートの詳しいデータは、下記ホームページに出ております。平均値より小遣いが少なかった方は、このデータの武器に値上げ交渉に挑まれてはいかがでしょうか。ただし、返り討ちにあって小遣い(昼食代)を減額されないように十分にご注意下さい。

 参考HP http://gemoney.jp/pr/oe/ji_kozukai2008.asp

投稿者:主任研究員 冨田洋一|投稿日:2008年08月22日|コメントを書き込む

  • 主任研究員 冨田洋一
  • No.0261

「ご当地検定」で、お客様との話題づくり

 昨年6月、富士宮市で開催された、ご当地B級グルメの日本一を決める「B‐1グランプリ」も、その1つであるが、もう1つ急速に増殖しているのが、地元住民でも知らないような地域の歴史や文化などを問題にした『ご当地検定』である。

 最初に行われたご当地検定は、平成15年の「博多っ子検定」と言われているが、“全国初”だったことや博多という地域性もあって、当時はそれほど話題にならなかったらしい。しかし、翌年行われた「京都・観光文化検定」は、試験前からマスコミが取り上げたこともあって、地元の京都を含めて全国から9,801名が受験したということで一気に話題となった。これを聞きつけた各地の自治体や商工団体などは、地域活性化手法の1つとして、また、知名度をアップさせる手法として、「ご当地検定」は有効な手法であるとの認識が広まり、現在までに約150種類のご当地検定が行われている(ただし、テーマが個性的な検定は、第2回目が開催されていないものもある)。

 ちなみに、静岡県内は、「まるごと浜松検定」「富士山検定」「伊豆検定」「静岡おでん検定」「いただきます検定」の5つ。残念ながら、「静岡おでん検定」と「いただきます検定」は1回で終わったらしく、次回の検定情報を入手できなかったが、残る3つについては、以下のとおり。

まるごと浜松検定
 浜松に関する問題が幅広く出題される検定。新聞紙面に出題される3級検定(無料)に合格すると、1、2級の認定試験(1,000円)を受験できる。今年は、4/6、13、20に新聞紙面に問題が出題され、7/6に1、2級の認定試験が開催される。
富士山検定
 富士山に関するあらゆる知識が問われる検定。新聞紙面に出題される3級検定(無料)に合格すると、2級検定(3,000円)を受験でき、2級に合格すると1級検定(5,000円)を受験できる。今年は、6月から7月にかけて新聞紙面に3級問題が出題され、11月頃に1級と2級の試験が実施される予定。
伊豆検定
 伊豆全域の問題が幅広く出題され、インターネットからも受験ができる無料の検定。今年から始まった検定で、第1回が2月から6月、第2回が8月から12月に実施される。毎月、成績上位者には、3万円分のペア宿泊券が贈られるということで話題になっている。

 こうした資格は、就職が有利になるわけでもなければ、1級を取ると給料が上がるわけでもない。しかし、ホテルや旅館、レストランなど、地元以外からも、お客様を受け入れる施設であれば、知っていて損はしない知識のはず。まずは、自分がどのくらい地元のことを知っているか確かめてみるのもよいのだろうし、お客様への話題提供の幅を広げるために会社全体で取り組んでみるのも面白いかもしれない。

投稿者:主任研究員 冨田洋一|投稿日:2008年03月21日|コメントを書き込む

  • 主任研究員 冨田洋一
  • No.0245

「伊豆の七不思議」で観光振興

 最近、仕事で伊豆地域のことを調べていたら、おもしろい情報を見つけた。地元では、ご存知の方も多いのだろうが、伊豆半島には7つの不思議な物語が存在していて、それを「伊豆の七不思議」と呼んでいるらしい。

 その不思議な話とは、大瀬明神の神池(沼津市)、堂ヶ島のゆるぎ橋(西伊豆町)、石廊崎権現の帆柱(南伊豆町)、手石の阿弥陀三尊(南伊豆町)、河津の酒精進鳥精進(河津町)、修善寺の独鈷の湯(伊豆市)、函南のこだま石(函南町)の7つ(それぞれの不思議な話の詳細は、沼津市のホームページ※などでご確認下さい)。どの話も、物語の信憑性を議論すれば、民話や言い伝えとして片付けられてしまいそうだが、観光振興を進める上で大切な要素の1つといわれる「物語」の素材として読み直してみると、新しい地域の観光資源になりそうな素材が随所に散りばめられたストーリーだと感じるのは私だけであろうか。

 たとえば、7つの物語を解説するガイドの方がいれば、話の舞台を回るだけでも立派な旅行商品になりそうだし、話を掘り下げて現代風にアレンジすれば、イベントも開催できるし、新しい特産品づくりにつながる可能性も秘めている。すでに、独鈷(とっこ)の湯では、“弘法大師が独鈷杵(とっこしょ)という仏具で川の岩を打ち砕いて霊泉を湧出させた話”の前段部分である“親孝行な息子の話”をベースにしたと思われる企画を、現在開催中の「修善寺温泉開湯1200年祭」で展開しており、両親の年齢合計が100歳以上の親子4人が1つの部屋に泊まると両親の宿泊代金が半額になる“親孝行キャンペーン”を行って話題になっている(詳しくは、http://shuzenji1200.com/top.html)。また、酒精進鳥精進の話では、現在も舞台となった地域で酒や鳥を大事にしていて、毎年12月の5日間だけは、酒と鶏肉と卵を食べない風習が残っているそうである。それならば、鶏肉や卵のもどき料理(もしくは精進料理)が立派な名物料理に変身するであろうし、断酒の取組みも健康企画の商品として売り出すことができるはずである。

 ちなみに、静岡県の観光情報を網羅した「ぐるる静岡 ものしり事典」では、“伊豆の七不思議”という言葉は何回か出てくるが、私が読んだ限りでは、“こだま石”は紹介されていないようだし、“神池”は名前が紹介されているだけであった。“堂ヶ島のゆるぎ橋”や“石廊崎権現の帆柱”、“手石の阿弥陀三尊”については、話が紹介されているものの、観光客を対象にしたイベントなどは行われていないようである。
 「伊豆の七不思議」を観光資源として活用できるのは地元に限られるが、絶対的な観光資源として信じてきた「温泉」だけでは観光客が確保できなくなっていることも事実である。地域の魅力発信が叫ばれる中、埋もれていた民話や言い伝えに賭けて、地元が一丸となって観光振興に取り組んでみても良いのではないだろうか。

参考リンク
※沼津市ホームページ(www.city.numazu.shizuoka.jp/kankou/rekishini/bunkazai/7fusigi/7fushigi.htm)

投稿者:主任研究員 冨田洋一|投稿日:2007年11月01日|

  • 主任研究員 冨田洋一
  • No.0232

静岡県内の3つ星観光施設は?

 フランスのタイヤメーカー「ミシュラン」が作るガイドブックは、実際に覆面調査して結果を星で表示することで有名である。今年3月には、アジア初のレストランガイドブックとして、東京版が発売されたばかりである。
 そのミシュランが、昨年7月から日本各地の観光地で調査を行い、日本の観光ガイドブックを作成、4月からフランス国内で販売を開始した。フランス語で書かれた「Voyager Pratique Japon」は、フランス人向けに書かれたガイドブックではあるが、世界的に評価の高いガイドブックが日本の観光地をどのように評価したのか気になるところである。

 現物を取り寄せてみたところ、3つ星は「必ずみるべき」、2つ星は「とても面白い」、1つ星は「面白い」という基準で整理されていて、変形A5版488ページの中で、3つ星をもらった観光施設は全国に51カ所しかなかった。フランス人からみた日本ということで、日本固有の歴史的・文化的な観光施設や観光スポットが数多く選ばれていて、3つ星をもらった半数以上は神社仏閣(仏像、庭園)が占めていた。
 また、静岡県に関する記述は6ページに渡っていて、修善寺地区と下田地区、そして富士山が取り上げられていた。残念ながら3つ星をもらった観光施設はなかったものの、2つ星が8カ所、1つ星が3カ所(詳細は下表参照)、それ以外に宿泊施設と飲食店が10カ所ずつ紹介されていた。

 「Voyager Pratique Japon」で取り上げられた静岡県内で星をもらった観光施設
 ★2…竹林の小径、修禅寺、指月殿(以上、修善寺地区)、下田開国博物館、
    了仙寺、下田港と和歌の浦、玉泉寺(以上、下田地区)、富士登山
 ★1…宝福寺、長楽寺、寝姿山(以上、下田地区)

 日本人からみると、“他の観光施設の方がフランス人に喜んでもらえる”と思える施設が数多く存在する。しかし、この本が出版されるに際して、事前に県内観光地の情報を提供したある人物によると、取り上げられた地域以外の観光施設の情報も数多く関係者に提供したそうである。つまり、フランス人に絶大な信頼を得ているガイドブックは、厳選した上で、修善寺と下田、富士山を紹介していて、フランス人の感覚で日本の観光地(観光施設)をみると、静岡県内でみるべきところは3カ所しかなく、他の部分は、別の観光地の方が楽しめると判断したことになる。
 バブル崩壊以降、観光客の減少に悩んでいる静岡県内の観光地だが、フランスのガイドブックが示した結果を、「センスや価値観が違う」として片付けてしまうのか、他地域と比較すると観るべきものが少ないことを指摘した「貴重な提言」として捉えられるかで、これからの県内観光地の集客数は大きく変わるのではないだろうか。

投稿者:主任研究員 冨田洋一|投稿日:2007年05月28日|

  • 主任研究員 冨田洋一
  • No.0222

官民上げて地域活性化に取組む焼津市

 焼津市は、全国屈指の遠洋漁業の基地として知られているが、燃料費の高止まりに加え、マグロの国際的な漁獲量規制が決定したことで、これからの水産業は、さらに苦しめられることになりそうである。また、買物客で賑わっていた中心商店街も、郊外立地の大型店の台頭で人通りが減少するなど、街としても厳しい状況に置かれているが、昨年あたりから、焼津市では、地域活性化へ向けた新しい動きが増えており、各方面から注目を集めている。

 たとえば、昨年1月から始まった「まちの駅」は、人と人の出会いと交流を促進するヒューマンステーションとして、焼津市内の小売店や飲食店など46カ所に設けられた情報交流拠点である。「まちの駅」を訪れる観光客はまだ少ないが、のぼり旗がきっかけとなって買物客と店のスタッフの会話が広がるなど、徐々に街に賑わいが戻り始めている。
 次に注目されるのは、昨年7月にオープンした「アクアスやいづ」である。焼津市が整備し、指定管理者である民間企業(株式会社マリンタウンやいづ)が運営している健康増進施設で、全国でも数少ない海洋深層水を使った“タラソセラピー(海洋療法)”が体験できることから、県外からも注目集めている。会員制をとっているが、ビジター客でも8,400円からタラソテラピーを体験できるということで、女性からの評判が良い。
 このほかにも、昨年12月に焼津商工会議所がまとめた「焼津市地域再生ビジョン」は、地元の経済団体が考えた、焼津の新しい姿を予感させる計画として全国的に注目されている。なかでも、付録として収録された「地域再生計画」は、商工会議所が独自に計画案をまとめ、焼津市へ計画の提出検討を要請したという、全国的にも数例しかない画期的な取組みであった。
 上記以外にも、昨年11月には焼津鰹節水産加工業協同組合が「焼津鰹節」という地域団体商標(地域ブランド)を取得したり、今年4月には「アクアスやいづ」に隣接する場所で、地場産品の販売と食事を提供する施設もオープンするなど、次から次へと地域活性化に向けた布石が打たれている。

 これだけ多彩な取り組みを進めている焼津市でも、ようやく地域活性化の萌芽が見えてきた状態である。この動きを本物にしていくためにも、地域活性化のために立ち上がった人たちを支えて盛り立てていくことで、活動を地域全体へ波及させ、活力が溢れる焼津の街を復活することに期待したい。

投稿者:主任研究員 冨田洋一|投稿日:2007年02月09日|

  • 主任研究員 冨田洋一
  • No.0214

消えるそば屋と増えるカフェ

 昼食をあっさりとすませたい時に欠かせない“そば”だが、最近、静岡市内の中心部から“そば店”が急速に減っている。私の記憶では、数年前、静岡市内の呉服町交差点(スクランブル交差点)付近に8つの“そば店”があったはずだが、現在は3店舗しかない。
 静岡朝日テレビの深夜の経済番組「ミッドナイトA」でも取り上げられていたが、静岡県内では老舗と呼ばれていた“そば店”が次々に店を閉めている。実際に静岡市内中心部で閉店した店舗は、高齢のご夫婦が経営されていたところが多く、後継者を確保できなかったために店の継続を断念されたのだと思われる。一方で、同じ麺類を扱うラーメン店では、アルバイトと思われるような10から20歳代の若い人が厨房に立っているのとは好対照である。

 一方、静岡市内で増えている店舗は“カフェ”である。カフェについては、明確な定義がないので説明が難しいが、若い女性客の利用が多いことからも“女性のための喫茶店”ということができるだろう。昔の喫茶店のように、利用者が長時間利用する点は似ているが、店主がインテリアにこだわったり、マンガや週刊誌、新聞を置かないところが多いなど、昔の喫茶店とは明らかに異なっている。

 また、あるホームページ(http://www.h2.dion.ne.jp/~cafe/cafe.htm)では、「楽しいお茶の時間を提供する場所」をカフェだとして、8つの条件を挙げ、そのうち1-3は必須条件になるそうである。
  1.美味しいコーヒー、また紅茶(日本茶や中国茶、インド茶など)がある
  2.店主のこだわりがある
  3.インテリア、または建物に個性がある
  4.美味しい甘味(ケーキなど)がある
  5.いい音が流れている
  6.1人でも訪れることが出来る店である
  7.マンガや週刊誌を置いていない
  8.ランチや定食がない。または、食事やお酒を出すことを主としない

 4、5年前から静岡県には、「ドトール」「スターバックス」「タリーズ」などの全国チェーンのコーヒーショップがオープンしているが、それらとも一線を画しているカフェ。女性の憩いのスペースとして定着するのか、やや高い喫茶代がネックになるのか、今後の動きを見守りたいものである。


参考リンク
カフェの条件(www.h2.dion.ne.jp/~cafe/cafe.htm)

投稿者:主任研究員 冨田洋一|投稿日:2006年11月14日|

  • 主任研究員 冨田洋一
  • No.0208

住民基本台帳ネットワークはどうなった?

 4年前に全国共通の本人確認システムとして、また、電子政府・電子自治体の基盤になるとして、鳴り物入りで導入された「住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)」。ところが、ここ数年は話題になることも少なく、その存在を忘れてしまった方も多いのではないだろうか。

 総務省から公表された、平成18年3月末の“住民基本台帳カード(住基カード)”の交付状況によると、静岡県内の住基カードの発行枚数は17,206枚にとどまり、世帯交付率は1.26%(全国平均1.82%、全国33位)、住民交付率は0.46%(同0.72%、全国29位)と、他県と比較しても発行枚数は少なく、これでは話題にならないこともうなずける。
 利用場面を考えてみても、市役所や町役場の窓口で本人確認手段として使われることが圧倒的に多い住基カードであるが、実際には、運転免許証やパスポートでも本人確認をしてくれるため、あえて住基カードを発行してもらう必要はなく、市民にとって行政サービスを受けるために不可欠なカードとはなっていないのが現状である。

 発行枚数からもわかるように、あまり利用されていない住基カードだが、静岡県内では、掛川市と裾野市が住基カードの利用に積極的で、本人確認機能を利用して行政サービスの効率化を推進している。具体的に、掛川市では平成15年8月から、証明書の自動交付、申請書の自動作成、図書館の貸出カード、公共施設予約、予防接種の履歴確認の5つサービスで使っており、裾野市では平成17年10月から、証明書の自動交付、印鑑登録証の発行で使っている。

 住基カードの普及・浸透しない理由の1つに個人情報の流出懸念が挙げられるが、導入前に不安視されたシステムも、サービス開始から4年が経過した今日まで大きなトラブルも起きておらず、住基ネットから個人情報が流出した事故や事件も起きていない。
 国だけでなく、県や市町も多額の税金を投入して整備したシステムだからではないが、導入当初に発行したカードが死蔵されることがないためにも、市や町では、図書館の貸出カードにように、市民は頻繁に利用するものと住基カードを連動させて住民サービスの向上につなげて欲しいものである。

投稿者:主任研究員 冨田洋一|投稿日:2006年09月12日|

  • 主任研究員 冨田洋一
  • No.0187

静岡県のガソリン価格

 今年2月、株式会社マーシュ(東京都)が首都圏の20から50歳代のガソリンスタンド利用者400人に行ったアンケート調査によると、複数回答ではあるが、ガソリンスタンドを選ぶ時に約7割の消費者が「ガソリンの単価」を重視する回答した。

 財団法人日本エネルギー経済研究所の石油情報センターの調査によると、静岡県内のガソリン価格は、昨年8月以降、レギュラーガソリンが1リットル130円前後、ハイオクガソリンが1リットル140円前後で高止まりしているが、静岡県内のガソリン価格の実態を、ガソリン価格比較ホームページ(※)で調べてみると、セルフサービス店を中心に130円よりも安いところが多数あり、2月中旬から3月初旬にかけてのレギュラーガソリン価格は、最安値117円から最高値133円までとなっていた(ちなみに、同時期の全国最安値は茨城県内の109円、最高値は東京23区内の149円であった)。

 冒頭のアンケートでは、ガソリンスタンド選びで「ガソリンの単価」を重視する人が約7割という結果だったが、実際に使っているガソリンスタンドは、「フルサービス店」が45.8%、「セルフサービス店」が43.8%ということで、ガソリン単価が高くなりやすいフルサービス店を利用している人がわずかに多かった。これは、フルサービス店の自助努力で価格が抑えられていることが大きな理由と思われるが、それ以外にも、「車の取扱いが丁寧」「元気良く店員が出てきてくれる」「景品がもらえる」など、サービス面で選んでいる人も多かった。

 1リットル2、3円の価格差は、2000cc車を満タンにして100リットル150円程度の違いになる。この差を高いと感じるのか、自分の手を汚すことなく気持ちよくガソリンを入れてもらうことを選ぶのか、意見は分かれるところだが、私は、セルフ店で安く入れ、その差額で缶コーヒーを買ってドライブするのがいつものパターンである。

参考リンク
※ガソリン価格比較ホームページ(gogo.gs/)

投稿者:主任研究員 冨田洋一|投稿日:2006年03月20日|

  • 主任研究員 冨田洋一
  • No.0179

高い集客力を誇る複合商業施設

 静岡県には、毎年1億3,000万人前後の観光交流客(宿泊客+観光レクリエーション客)が訪れており、11月末に発表された資料によると、平成16年度は「浜名湖花博」が545万人を集めたことから観光交流客数は1億3,528万人と前年実績を+1.8%上回った。しかし、浜名湖花博への来場者は、静岡県民を中心とした日帰り客が多かったため、宿泊客数は1,928万人と前年比で△1.9%減少した(図表)。

 ここ数年、静岡県では、伊豆新世紀創造祭(平成13年)、サッカーW杯(平成14年)、わかふじ国体(平成15年)、浜名湖花博(平成16年)と、大型イベントを立て続けに開催して観光交流客数を下支えしてきたが、こうしたイベントによるプラスアルファ分を考慮すると、観光交流客数は漸減傾向が続いている。しかも、平成17年度は、新規の大型イベントがないため、観光交流客数は平成16年度を下回る公算が高くなっている。

          図表 静岡県の観光交流客数の推移      (単位:万人)
           平成12年度   13年度   14年度   15年度   16年度
宿泊客数         1,984     2,037    1,966     1,964     1,928
観光レクリエーション客数  10,254   11,370   10,947   11,324   11,600
観光交流客数      12,238   13,407   12,913   13,288   13,528
資料:静岡県生活・文化部「静岡県観光交流の動向」

 一方、別の資料で全国の動きをみると、最近は、複合商業施設の集客力が目立っている。平成16年度に最も人を集めた「六本木ヒルズ(東京都港区)」は、たった1つのビルに伊豆地区の観光交流客数(4,118万人)を280万人上回る4,400万人を集客している。このほかにも首都圏には、「TOKYO-BAY ららぽーと(千葉県船橋市、2,200万人)」、「ViNA WALK(神奈川県海老名市、2,200万人)」、「丸ビル(東京都千代田区、1,900万人)」など、1,000万人以上集客する複合商業施設が8つもあることから、静岡県の観光交流客数の減少の遠因の1つに、首都圏の複合商業施設の台頭を挙げてよいだろう。

 立地環境に加えて、施設の特性や集客目的が異なるものを比較しても意味がないという指摘もあるだろうが、両者は、首都圏の消費者を主要顧客にしている競合相手である。首都圏で“お金と時間”が消費されれば、観光地である静岡県を訪れる可能性は相対的に低下する。県内の観光地は、首都圏の消費者はどんなものに興味・関心を持っているのか、複合商業施設の魅力から、そのヒントを探ってみることも有効ではないだろうか。

投稿者:主任研究員 冨田洋一|投稿日:2005年12月06日|

  • 主任研究員 冨田洋一
  • No.0169

首都圏に新鉄道路線「つくばエクスプレス」開業

 8月24日、東京・秋葉原と茨城県つくば市を結ぶ、新鉄道路線「つくばエクスプレス」が正式開業となった。構想から20年、会社設立から14年の歳月を経て、ようやく開業にこぎつけたこの新鉄道路線は、総延長58.3kmを20駅で結び、最速130km、最短45分で走る。
 つくばエクスプレスは、1本のレールが最長のもので18.3kmと長く、継ぎ目が少ないため揺れが少ない、踏切がなく、ホームは可動式ホーム柵を取り入れるなど安全に配慮している、全線・全駅で無線LANが使える(ようになる)など、話題を集めている。

 こうした鉄道としての魅力以外にも、つくばエクスプレスは都心と郊外を結ぶことから、新たな生活都市空間を創造するため、沿線地域の活性化を図る“つくばエクスプレスプロジェクト”と呼ばれる計画も進められている。なかでも沿線の開発では、全20カ所、延べ32.86平方kmという広いエリアで行われ、宅地だけでも14.29平方kmの開発が予定されており、開発地区の人口は25万人ほど増加する計画になっている。
 特に茨城県内の沿線では、研究学園都市として知られるつくば市をはじめとして、東京都内へのアクセスが不便だった地域でもあることから、首都圏に位置していながら地域開発があまり進まなかったエリアでもあるだけに、新線開通による地域開発に期待が寄せられている。

 つくばエクスプレスの開業は、静岡県とまったく関係ないできごとであるが、新たな交通網の整備は、地域開発(地域再生)を促す起爆剤であることには間違いはない。静岡県内をみても、浜松市内の新雄踏街道の開通や焼津市内の国道150線バイパスの延伸は、新たな商業集積を生み出すなど、地域に対して新たな活力を与えている。
 実現をすることは簡単ではないが、平成20年度に開港を予定する静岡空港と静岡市内を結ぶ新鉄道路線ができれば、つくばエクスプレスのような沿線開発が進む可能性が高まるだけでなく、静岡?焼津間の慢性的な道路渋滞も緩和されるはずである。そのうえ、静岡市と周辺市町村とのアクセスがさらに便利になれば、政令指定都市である静岡市の魅力も高まるだけに、静岡空港や第二東名といった高速交通網に限らず、生活の足となる交通網の整備が進むことにも期待したい。

参考リンク
つくばエクスプレス運営会社ホームページ (www.mir.co.jp/)

投稿者:主任研究員 冨田洋一|投稿日:2005年09月02日|

  • 主任研究員 冨田洋一
  • No.0153

新しいスポーツ観戦

 3月から、野球やサッカー、ゴルフなどのプロスポーツが一斉にスタートし、ゴールデンウィーク期間中も、そうした生中継が数多く放送されていた。とくに、女子プロゴルフは、宮里藍プロや横峯さくらプロのような人気選手の誕生で、ゴルフ場にも多くのギャラリーが押し寄せているように、テレビ(地上波)でも、今年からほぼ毎週末、決勝ラウンドが放送されている。また、BSやCSの衛星放送では、プロ野球やJリーグの試合でも、同時刻に地上波が放送していないゲームを生中継しているほか、アマチュアスポーツの全国大会が中継されることもある。このほか、CSのスポーツ専門チャンネルでは、海外のスポーツ(米国のメジャーリーグ、イタリアのセリエAなど)も生で見ることができるなど、自宅にいながらスポーツ観戦できる機会は大幅に増えている。

 ところで、5月といえば、やはり大相撲・五月場所(夏場所)。今年は、本県6人目となる関取(西前頭16枚目 片山関)の誕生で、5月8日の開幕から目が離せない。この大相撲、ほとんどの方は、NHK(地上波、BS)で見ていると思われるが、国技館に足を運ばず、テレビも見ずに楽しむ方法が今年1月からスタートしている。相撲通の方は、ご存知の方も多いであろうが、インターネット(※1)で、幕内すべての取組みを動画で生中継(無料)しているのである。しかも、テレビの中継では、詳しく伝えられない幕内・十両の取組み結果や関取のプロフィールも充実しており、過去の対戦成績なども簡単に検索できるなど、国技である大相撲もIT化が進んでいる。
※1 日本相撲協会公式ホームページ http://www.sumo.or.jp/
   大相撲生中継ホームページ   http://sumo.goo.ne.jp/

 大相撲以外にも、インターネットで観戦できるプロスポーツが増えており、なかでも、今年からIT企業が新オーナーになったプロ野球は、充実ぶりが著しい。「東北楽天ゴールデンイーグルス」は、主催試合68試合のインターネット観戦権(10万円)を500席限定で3月3日から募集開始して話題を呼んでいる(※2)。また、「福岡ソフトバンクホークス」は、無料でホームゲームの映像を配信しており、Yahoo!BBというブロードバンド回線を使うユーザーには、球場内に設置した30台のカメラから好きなアングルで試合観戦できるサービスを始めている。
※2 関連情報ホームページ http://item.furima.rakuten.co.jp/item/37352580/
※3 福岡ソフトバンクホークス公式ホームページ http://www.softbankhawks.co.jp/

 インターネットによるスポーツ中継の中でも、大相撲の生中継は、時間的に職場で観戦できるだけにサラリーマンの相撲ファンにとっては朗報である。しかし、上司が黙認してくれず社内規定に従って処分されても、その処分を法律的に撤回することが難しいと言われているので、その点だけは、わきまえて行動(観戦)して欲しい。

参考リンク
日本相撲協会公式ホームページ(www.sumo.or.jp/)

投稿者:主任研究員 冨田洋一|投稿日:2005年05月06日|

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