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  • 主任研究員 冨田洋一
  • No.0169

首都圏に新鉄道路線「つくばエクスプレス」開業

 8月24日、東京・秋葉原と茨城県つくば市を結ぶ、新鉄道路線「つくばエクスプレス」が正式開業となった。構想から20年、会社設立から14年の歳月を経て、ようやく開業にこぎつけたこの新鉄道路線は、総延長58.3kmを20駅で結び、最速130km、最短45分で走る。
 つくばエクスプレスは、1本のレールが最長のもので18.3kmと長く、継ぎ目が少ないため揺れが少ない、踏切がなく、ホームは可動式ホーム柵を取り入れるなど安全に配慮している、全線・全駅で無線LANが使える(ようになる)など、話題を集めている。

 こうした鉄道としての魅力以外にも、つくばエクスプレスは都心と郊外を結ぶことから、新たな生活都市空間を創造するため、沿線地域の活性化を図る“つくばエクスプレスプロジェクト”と呼ばれる計画も進められている。なかでも沿線の開発では、全20カ所、延べ32.86平方kmという広いエリアで行われ、宅地だけでも14.29平方kmの開発が予定されており、開発地区の人口は25万人ほど増加する計画になっている。
 特に茨城県内の沿線では、研究学園都市として知られるつくば市をはじめとして、東京都内へのアクセスが不便だった地域でもあることから、首都圏に位置していながら地域開発があまり進まなかったエリアでもあるだけに、新線開通による地域開発に期待が寄せられている。

 つくばエクスプレスの開業は、静岡県とまったく関係ないできごとであるが、新たな交通網の整備は、地域開発(地域再生)を促す起爆剤であることには間違いはない。静岡県内をみても、浜松市内の新雄踏街道の開通や焼津市内の国道150線バイパスの延伸は、新たな商業集積を生み出すなど、地域に対して新たな活力を与えている。
 実現をすることは簡単ではないが、平成20年度に開港を予定する静岡空港と静岡市内を結ぶ新鉄道路線ができれば、つくばエクスプレスのような沿線開発が進む可能性が高まるだけでなく、静岡?焼津間の慢性的な道路渋滞も緩和されるはずである。そのうえ、静岡市と周辺市町村とのアクセスがさらに便利になれば、政令指定都市である静岡市の魅力も高まるだけに、静岡空港や第二東名といった高速交通網に限らず、生活の足となる交通網の整備が進むことにも期待したい。

参考リンク
つくばエクスプレス運営会社ホームページ (www.mir.co.jp/)

投稿者:主任研究員 冨田洋一|投稿日:2005年09月02日|

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