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2015/11/14

第60号~「地震・津波 企業向け防災セミナー」開催報告(湖西市)


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◆内陸フロンティア推進コンソーシアム メールマガジン◆第60号 
                            [2015.11.13] 

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 ~地理的特性を踏まえ、地震・津波対策に取り組む湖西市~ 

 内陸フロンティア推進コンソーシアムの会員の皆様へ 

 10月8日、新居地域センター(湖西市)にて「地震・津波 企業向け防災セミナ 
ー」を開催しました。 
 本セミナーは、企業の皆さまに、静岡県の想定被害状況と防災・減災対策に関 
して理解を深め、防災力の向上を図ることを目的として開催しています。静岡県 
危機管理部による「静岡県第4次地震被害想定」と「地震・津波対策アクション 
プログラム2013」、湖西市危機管理監による「湖西市の地震・津波想定と主要な 
対策について」を中心に説明いただきました。 
 今回は、湖西市の地震・津波想定と主要な対策について、湖西市の藤田危機管 
理監とのQ&A形式でご報告します。 

 「『内陸のフロンティア』を拓く取組」について詳しく知りたい方は、静岡県 
のホームページもご覧ください。 
http://www.nf.pref.shizuoka.jp/ 
  
■第60号の目次■ 
Q1:湖西市の地震・津波の被害想定 
Q2:湖西市の津波被害の特性と課題 
Q3:津波対策の基本的な方針案と整備 
Q4:防災での取組上の注意点 

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Q1:まず、湖西市における「静岡県第4次地震被害想定」を教えてください。 

A1:静岡県の第4次地震被害想定によれば、想定することができる最大規模の 
地震が起こった場合、湖西市全体の約84%にあたる61.1平方キロメートルで震度 
7の揺れが、8.2平方キロメートルで震度6強の揺れが起こるとされています。ま 
た、津波は最も早いところで、50センチメートルの津波が地震発生から約7分 
で、3メートルの津波が約13分で遠州灘沿岸部に到達することになっています。 
想定される死者数は、最大で約5,000人(うち津波による死者は約4,300人)、 
浸水面積は8.6平方キロメートルで、木造家屋の倒壊率が急増する2メートル以上 
の浸水は6.8平方キロメートルに及びます。 

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Q2:地震津波被害の特性と課題は何でしょうか。 

A2:湖西市で想定されている津波特性は、次の3点が挙げられます。 
 1つ目は、大きな地震の後に、短時間で最大15メートルの大津波が来襲する点 
です。地震発生の当初は、大きく揺れるため避難ができません。その時間を考慮 
すると、避難可能時間は21分、避難可能距離は770メートルとなりますが、現状、 
湖西市の太平洋側では避難が難しい地域(津波避難施設空白域)が多くありま 
す。そのため、津波から迅速かつ安全な避難体制を構築することが求められてい 
ます。 
 2つ目は、旧新居町を中心とした市街地が浸水被害を受ける点です。新居町駅 
周辺を中心に、浸水区域内には、保育園、高等学校、病院、老人ホームなど重要 
施設が多く立地しています。浸水は、太平洋側の津波だけでなく、浜名湖の今切 
口から流入する津波によっても起こりますので、この流入を減らす必要がありま 
す。 
 3つ目は、白須賀や大倉戸の台地にぶつかった津波が東向きに流れ、市街地の 
被害を増大させる点です。防ぐためには、浜松市沿岸域防潮堤と同等な「連続 
堤」を整備する必要がありますが、資金や整備主体、土砂の確保等、多くの課題 
があります。 
 このように大きな課題があるため、行政機関だけでなく、地域住民も含めた 
「オール湖西」での対応が必要になっています。 

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Q3:津波対策の基本的な方針と整備についてお教えください。 

A3:方針は3つあります。
 1つ目は、短時間で到達する津波から迅速かつ安全 
な避難体制を構築することです。具体的には、津波避難タワーや命山(人工高 
台)などの整備による津波避難施設空白域の早期解消と、また、白須賀や大倉戸 
の台地には急傾斜地があるので、地震により避難路が塞がれる場合を想定し、急 
傾斜地崩壊対策に併せた避難地・避難路を整備することです。 
 2つ目は、今切口から流入する津波軽減のために必要な、浜名湖岸の整備で 
す。現在、静岡県で津波対策に取り組んでくれています。 
 1つ目と2つ目は短期的対策ですが、次は中長期的な対策となります。浜松市 
沿岸部防潮堤と同等な「連続堤」の整備です。ただし沿岸部は、バイパスが通っ 
ていることから、道路を管理している国土交通省との調整が必要ですし、東京大 
学の演習林もあります。このように、湖西市だけでは整備が難しく、地域住民や 
企業の方々など連続提の整備には関係者の協力が欠かせないのです。 

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Q4:防災の取組で注意事項がありましたら、お教えください。 

A4:地震が起きたら、まず避難を考えてください。東日本大震災の発生から約 
4年半が経過しますが、浜松市で整備されている防潮堤レベルのものが完成すれ 
ば、津波は超えてこないといったような意識が広がっているように感じます。も 
ちろん、不安をあおるつもりはありませんが、想定外の規模の地震が発生し、大 
規模な津波が発生する可能性は否定できないのです。「なんとしても命は守る」 
といった考え方を常に持っていただきたいものです。そのために、行政も積極的 
に取り組んでいきたいと思っています。 

(参考) 
http://www.pref.shizuoka.jp/bousai/4higaisoutei/index.html 
(静岡県第4次地震被害想定) 
http://www.pref.shizuoka.jp/bousai/seisaku/ap2013.html 
(静岡県地震・津波対策アクションプログラム2013) 
http://www.city.kosai.shizuoka.jp/6537.htm(湖西市津波避難計画) 

(当日のプログラム) 
1 開会 
2 主催者あいさつ 
3  静岡県と湖西市の防災・減災への取組みについて 
・「静岡県第4次地震被害想定」と「静岡県地震・津波対策アクションプログラ 
ム2013」 
・「湖西市の地震・津波想定と主要な対策について」 
4 企業防災に関する支援施策・制度などについて 
5 質疑応答 
6  閉会 

以上 

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