2019年 ゴールデンウイーク集客動向調査
過去最長の10連休で 人出は前年比+24.0%増
静岡経済研究所(理事長 一杉逸朗)では、令和への改元を機に4月27 日から5月6日にかけて、過去最長となった「ゴールデンウイーク集客動向調査」の結果をとりまとめましたので、その概要をご案内します。
調 査 結 果 の 概 要■ 天皇陛下の代替わりに伴う過去最長の長期連休となり、期間を通じて満遍なく客を集めた施設・イベントが目立った。県内最大の祭り「浜松まつり」(浜松市)の来場者は
前年比+18.3%増加した。また、「藤まつり」(藤枝市)も前年を+56.5%上回るなど、花関連の施設・イベントも人気を集めた。
■ 今年のゴールデンウイーク期間中に行われたイベントや主要観光施設(270カ所)の人出は延べ929万人で、前年と比べて+24.0%と大幅に増加した(1日平均は92.9万人で、昨年(83.2万人)と比較して+11.7%増加)。
■ 各行楽地が盛り上がりをみせた一方で、連休の大型化による課題も浮かび上がった。労働力不足が深刻化する中、イベント運営・施設事業者の2割が人手の確保に難航し、
観光産業の現場は10日間にわたって慢性的な多忙感を強いられたとみられる。
■ 仮に個人単位で連休の取得時期をずらすことができれば、行楽需要の過度な集中を防ぎ、観光地の繁閑を平準化することにもつながる。一斉休みで集客増と人手不足とい
う明暗両面が浮かび上がった今年の連休を、働き方・休み方を考えるきっかけにしたい。