静岡県経済の健全な発展に役立つ研究機関

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理事長

馬瀬 和人ませ かずと

ご挨拶

 皆様におかれましては、健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。旧年中は静岡経済研究所の活動に対し、格別のご支援とご高配をたまわり、心より御礼申し上げます。

 昨年を概観しますと、長引くコロナ禍に加え、2月にはロシアのウクライナ侵攻、7月には安倍晋三元首相の銃撃事件といった衝撃的なニュースが駆け巡り、まさに先の見通せない「VUCA」の時代を象徴するような波乱に満ちた一年となりました。経済面でも、サプライチェーンの混乱から輸入材を中心に直面していた調達難や価格高騰に、急激な円安が追い討ちをかけたことで、企業収益や家計が圧迫され、景気回復に向けては力強さに欠ける展開が続くこととなりました。
 静岡県に目を転じますと、年後半に入ってからは部材等の供給制約が緩和され、自動車や家電製品の生産活動が徐々に正常化に向かうとともに、全国旅行支援(全国旅行割)のスタート等によって飲食・観光関連事業者にもようやく明るさが戻ってきましたが、物価高を背景に、本格回復には至らなかったように思われます。また、9月に発生した台風15号は、県中西部を中心に甚大な被害をもたらし、未だに復興できない地域もあるなど経済的・社会的にも大きな爪痕を残しました

 さて、今年の景気を占ってみますと、国内では依然としてコロナの影響がくすぶり続ける中、物価高騰に伴い個人消費の伸び悩みが予想される一方、米国や中国をはじめ海外主要国でも景気減速が懸念されています。そのため、当面は低成長からの脱却は難しいものと考えられ、まさに地域や企業の「レジリエンス」(復元力・回復力)が問われる年となるのではないでしょうか。時代の変化に柔軟に対応するための“しなやかさ”、災害も含め逆境に耐えそれをはね返す“したたかさ”、そして、新たな事業へと積極果敢に挑戦する“たくましさ”を発揮し、静岡県が強靭(レジリエント)な産業構造の下、反転攻勢に向かうことを期待しております。
 当研究所におきましては、昨年は「YouTube」による調査結果の動画配信や「Twitter」での情報発信といった新たな取組みをスタートさせたほか、この1月には『静岡県経済白書2023~持続可能な地域社会の実現へ踏み出す~』を創立60周年記念誌として発刊するなど、次代を見据えた活動に注力してまいりました。今後とも、皆様の期待に沿えるよう尽力してまいりますので、一段のご支援を賜りますよう、お願い申し上げる次第であります。

 
 今年は「癸(みずのと)卯(う)」の兎年です。「癸」は「種子の中で新しい生命が育ち、その大きさが測れるほど成長した状態」を指し、「卯」は「茎や葉が大きく育っていく状態」を表しています。環境変化の激しい昨今ですが、2023年は、成長に向かう明るい希望の感じられる一年になることを祈念しまして、新年のご挨拶とさせていただきます。